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犬や猫をペットショップで迎える前に|お迎え時に確認すべき健康チェックリスト

ペットショップで子犬や子猫と目が合った瞬間、「この子を家族に迎えたい!」と心が動いた飼い主様も多いのではないでしょうか。
しかし、新しい命を迎えるということは、「かわいい」だけではなく、大きな責任が伴うことでもあります。

愛犬や愛猫が健康に育っていけるかどうかは、お迎え時の確認にかかっているといっても過言ではありません。

そこで今回は、ペットショップでお迎えする際に、飼い主様ご自身でチェックしておきたいポイントと、獣医師による専門的な確認項目をご紹介します。

■目次
1.子犬・子猫をお迎えする前の基本チェック項目
2.獣医師が教える専門的な健康チェックポイント
3.お迎え後、動物病院での健康診断の大切さ
4.お迎えのときに確認しておきたい書類と保証
5.まとめ

 

子犬・子猫をお迎えする前の基本チェック項目

ペットショップでの見学は、「かわいい!」という気持ちだけで終わらせず、しっかりと観察することが大切です。
お迎え前に以下のような点を確認することで、健康状態を見極める手がかりになります。

全身の活発さ
元気に動き回っているか、好奇心旺盛にまわりを見ている様子かどうかをチェックしましょう。
他の犬や猫に比べて明らかに元気がない場合や、ずっと寝てばかりいるようであれば、体調不良の可能性があります。

 

被毛の状態
毛並みは健康を映し出すバロメーターです。
毛にツヤがあり、全体的にしっかり生えているかを確認しましょう。フケやべたつき、脱毛が見られる場合は、皮膚のトラブルや栄養の偏りが隠れていることがあります。

 

目の状態
目は澄んでいて、輝きがあるのが理想的です。
目やに、涙やけ、充血などがないかを見てください。片目だけ閉じていたり、しょぼしょぼしたりしている様子があれば注意が必要です。

 

鼻の状態
鼻はしっとりとしていて、うっすらと透明な鼻水が見える程度が正常です。
黄色や緑色の鼻水が出ている場合や、呼吸が詰まっているような音がする場合は、呼吸器の感染症が疑われます。

 

便の状態
最近の便の様子については、スタッフの方に確認してみましょう。
下痢や血便、ゼリー状の粘液が混じっているようであれば、感染症や寄生虫の心配があります。可能であれば、実際の便を見せてもらえるとより安心です。

 

呼吸の様子
呼吸が静かでスムーズか、速すぎたり苦しそうにしたりしていないかを観察しましょう。
咳が出ている場合は、風邪や気管支炎の可能性もあります。

 

お腹の膨らみ
ふっくらしたお腹は可愛らしいものですが、極端に張っている場合や硬さを感じる場合は注意が必要です。
寄生虫や消化不良が関係していることもあるため、触らせてもらえる場合は、やさしくなでてみましょう。

 

獣医師が教える専門的な健康チェックポイント

ペットショップでは基本的な健康管理がされていますが、すべての異常を見つけられるとは限りません。
そのため、お迎え後はできるだけ早めに動物病院を受診し、獣医師による詳しい健康チェックを受けましょう。

ここでは、獣医師が診察時に確認する、より専門的なチェック項目をご紹介します。

心臓の音の確認
聴診器を使って心音を聞き、雑音や不規則なリズムがないかを確認します。
先天性の心疾患は外見ではわかりにくいため、丁寧な診察が大切です。

 

鼠径(そけい)ヘルニアの確認
太ももの付け根あたりに、やわらかい膨らみがないかを確認します。
放置すると手術が必要になる場合もあるため、早めの発見が重要です。

 

会陰(えいん)ヘルニアの確認
肛門のまわりに不自然な膨らみや、左右の非対称が見られないかを確認します。
年齢とともに症状が出ることもありますが、若いうちに現在の状態を知っておくことで、将来の備えになります。

 

臍(さい)ヘルニアの確認
おへその部分にやわらかい膨らみがないかを確認します。
これは「臍ヘルニア」と呼ばれ、胎児期に閉じるはずの穴が閉じきらず、腹腔内の脂肪や腸の一部が飛び出してしまう状態です。
小さいものは自然に閉じることもありますが、大きさや内容物によっては手術が必要になる場合もあります。

 

睾丸の位置確認(オスの場合)
睾丸が両側とも陰嚢に正しく降りているかを確認します。
「停留精巣」がある場合、将来的に精巣腫瘍のリスクが高くなるため、必要に応じて経過観察や手術が検討されます。

 

膝蓋骨脱臼(パテラ)の確認
特に小型犬に多く見られる関節の異常です。
膝の動きや関節のゆるみを確認し、脱臼の兆候がないかを診てもらいましょう。

パテラについてはこちらで解説しています

 

股関節の状態確認
大型犬に多い「股関節形成不全」や、小型犬で見られる「レッグペルテス病」などの症状がないかを確認します。
歩き方、関節の可動域、痛がる様子などを丁寧に観察することで、早期発見につながります。

 

外耳の健康確認
耳の中が赤くなっていないか、においがしないか、耳垢の様子はどうかなどを確認します。
外耳炎などの耳の病気は慢性化しやすいため、初期段階での対応が大切です。

外耳炎についてはこちらで解説しています

 

お迎え後、動物病院での健康診断の大切さ

新しい犬や猫をお迎えして気持ちが落ち着いてきた頃に、ぜひ一度、動物病院で健康診断を受けることをおすすめします。

「ペットショップで見てもらっているから大丈夫」と思われる飼い主様も少なくありませんが、実はここがとても重要なタイミングです。

ペットショップでの確認は、あくまで基本的な健康管理や外見上の異常に限られており、心臓の音や関節の状態、内臓の異常、寄生虫の有無など、詳しい部分までは見られていないことが多いのです。

動物病院では、獣医師が専門的な視点から全身を丁寧に確認し、現在の健康状態を詳しく把握してくれます。
そのうえで、必要な予防接種のスケジュールを立て、避妊・去勢手術の時期や注意点について相談することも可能です。

また、これからの健康管理についてアドバイスを受けられる貴重な機会でもあります。
「何をしてあげれば、この子が元気に育ってくれるのか」を知るためにも、お迎え後はなるべく早めに動物病院を訪れるようにしましょう。

 

お迎えのときに確認しておきたい書類と保証

新しい家族を迎えるときは、ワクワクする気持ちとともに、ペットショップでのやりとりに夢中になってしまうこともあるかと思います。
けれど、その中で見落としがちなのが、書類や保証内容の確認です。
これらは後から大きな意味を持つこともあるため、しっかり確認しておくことが大切です。

ペットショップの健康保証の内容
お迎え後に、もし体調不良や病気が見つかった場合、どのような保証があるのかを事前に確認しておきましょう。
保証期間、対象となる病気、適用される条件などを把握しておくことで、万が一のときも落ち着いて対応できます。

 

健康診断書の内容
お迎え時に「健康診断書」が渡されることがあります。
どのような項目を診てもらっていたのか、異常がなかったかどうかを確認し、必要であればスタッフに質問してみましょう。簡単な内容でも、把握しておくことで安心につながります。

 

ワクチン接種歴と今後の予定
これまでに何回ワクチンを接種しているのか、今後いつ接種が必要なのかはとても大切な情報です。
動物病院で予防接種のスケジュールを組む際にも必要になりますので、きちんと確認し、記録は大切に保管しておきましょう。

ワクチン接種についてはこちらで解説しています

 

マイクロチップの有無と登録状況
マイクロチップが装着されている場合は、登録がきちんと完了しているか、飼い主様の最新情報が反映されているかを確認してください。
迷子や災害など、いざというときの備えとして非常に重要なポイントです。

 

問題があった場合の連絡先や対応方法
健康上の問題が見つかった際に、ペットショップやブリーダーのどこに連絡すればよいのか、相談窓口はどこかを事前に確認しておきましょう。
後から「誰に相談すればいいのかわからない」と困らないよう、連絡先はメモしておくと安心です。

 

まとめ

犬や猫との暮らしは、飼い主様にとってかけがえのない喜びであり、同時にひとつの命を大切に守っていく責任の始まりでもあります。

ペットショップでの元気な様子や見た目だけに安心せず、動物病院での健康確認を通して、その子に本当に必要なケアを知ることが、これからの健やかな毎日につながります。
予防接種や避妊・去勢のことなども、できるだけ早めに相談しておきましょう。

そして、健康保証の内容やワクチン接種歴、マイクロチップの登録状況など、大切な情報が記載された書類も忘れずに確認しておくことが安心につながります。

愛犬や愛猫が安心して過ごせる毎日を、一緒に整えていきましょう。

 

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