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犬や猫の爪切り・肛門腺・足裏カットは自宅でできる?|家庭ケアの限界と動物病院でできること

愛犬や愛猫が元気に過ごせるようにするためには、日々のちょっとしたお手入れがとても大切です。

中でも爪切りや肛門腺のケア、足裏の毛のカットといったお手入れは、ケガの予防や体の負担を減らすうえでも役立ちます。

ただし、これらのお手入れはやり方によっては思わぬトラブルの原因になることもあります。犬や猫の様子をよく観察しながら、無理のない範囲で進めることが大切です。

今回は、ご自宅でできるお手入れのコツと注意点をわかりやすくご紹介します。
「うまくできない」「嫌がってしまう」など、難しさを感じたときは、動物病院での部分トリミングを利用する方法もありますので、ぜひご参考ください。

■目次
1.爪切りのタイミングと注意点|歩き方に違和感があったら?
2.肛門腺しぼりのポイント|お尻を気にしているサイン、見逃していませんか?
3.足裏の毛カットでケガ予防|足元が滑りやすくなっていませんか?
4.顔やお尻まわりのトリミング|難しい部位はプロにおまかせを
5.病院での部分ケアも選択肢に|安心してまかせられる理由とは?
6.まとめ|無理のない方法で、犬や猫にやさしいケアを続けましょう

 

爪切りのタイミングと注意点|歩き方に違和感があったら? 

犬や猫の爪は、放っておくとどんどん伸びてしまいます。
特に室内で過ごしている場合は地面に爪が擦れることが少ないため、自然に削れることはほとんどありません。

爪が伸びすぎると、肉球に刺さってしまったり、歩きにくくなったりすることがあります。
さらに、カーペットやカーテンに引っかかってケガをすることもあれば、家具を傷つけてしまう原因になることもあります。

また、歩き方が不自然になると、関節や筋肉に余計な負担がかかってしまうこともあるため、定期的に爪をチェックしてあげることが大切です。

 

<爪切りの頻度の目安>

犬の場合
1〜2週間に1回を目安にチェックしましょう。
お散歩でアスファルトの上を歩くことで自然に削れることもありますが、「狼爪(ろうそう)」と呼ばれる親指にあたる爪は地面に触れないため、特に伸びやすく注意が必要です。

 

猫の場合
2〜4週間に1回が目安です。
爪とぎをしていても先端が鋭く残ることがあり、抱っこや遊んでいるときに飼い主様が引っかかれてしまうこともあります。

 

<もし出血してしまったら>

犬や猫の爪の中には血管や神経が通っており、深く切りすぎると出血することがあります。
そんなときは、慌てずに以下のように対処しましょう。

 

止血パウダーがある場合
出血している部分にパウダーを押し当て、しばらくそのままにします。

 

止血パウダーがない場合
清潔なガーゼやティッシュで出血箇所を数分間しっかり押さえましょう。
多くの場合、これだけでも出血は止まります。

出血が止まらなかったり、痛がる様子が続いたりする場合には、すぐに動物病院へご相談ください。

 

 肛門腺しぼりのポイント|お尻を気にしているサイン、見逃していませんか?

犬や猫には、「肛門腺(こうもんせん)」と呼ばれる小さな袋が、肛門の左右に1つずつあります。ここには、特有の強いにおいを持つ分泌液がたまっており、通常は排便時に自然と排出されます。

しかし、体質や犬種によってはうまく排出できず、肛門腺の中に分泌物がたまり続けてしまうことがあります。特に、小型犬や太り気味の犬猫、運動量が少ない場合は、分泌液がたまりやすい傾向があります。
分泌液がうまく出せずにたまってしまうと、次のようなトラブルを引き起こすことがあります。

・強烈なにおいがする
・肛門腺が炎症を起こして腫れる、あるいは破裂して膿が出る
・お尻を床にこすりつける、お尻をしきりに舐めるといった行動が見られる

このようなサインが見られたら、肛門腺に分泌物がたまっている可能性があります。

肛門腺の場所を表してるイラスト

<肛門腺しぼりの頻度とやり方>

肛門腺のチェックは、月に1回程度を目安に行いましょう。
ご自宅でケアをする場合は、肛門のすぐ下あたり、左右にある肛門腺を指でやさしく挟み、外側に向かって圧をかけて分泌液を押し出します。

ただし、力の加減や角度を誤ると、肛門や肛門腺を傷つけてしまうことがあります。
犬や猫が嫌がる場合や、分泌液のにおいがいつもと違うと感じたときは、動物病院で処置を受けることをおすすめします。

 

足裏の毛カットでケガ予防|足元が滑りやすくなっていませんか?

犬や猫の肉球の間から毛が伸びてくると、フローリングやタイルなどの滑りやすい床で足元が不安定になりがちです。
滑ってしまうことで関節や腰に余計な負担がかかり、膝蓋骨脱臼や椎間板ヘルニア、骨折といった思わぬケガにつながることもあります。

膝蓋骨脱臼についてはこちらで解説しています
椎間板ヘルニアについてはこちらで解説しています

特に、高齢の犬や猫、もともと足腰が弱い場合は、少しの滑りでも体に負担がかかりやすいため注意が必要です。

 

<安全に足裏の毛をカットするには?>

ご自宅でケアを行う際は、落ち着いた環境と、安全な体勢づくりが大切です。
犬や猫が安心できるよう、寝かせた状態や飼い主様の膝の上など、動きにくい姿勢をつくってからスタートします。

使う道具は、小さめのハサミや専用の足裏用バリカンがおすすめです。
以下のポイントを参考に、慎重に進めてください。

・一気に切らず、少しずつ様子を見ながら整える
・ハサミやバリカンの刃が、肉球や皮膚に当たらないように注意する
・嫌がるそぶりを見せたら、無理せずいったん中断する

 

<バリカン使用時の注意点>

バリカンを使う場合は、刃が皮膚に強く当たらないよう、軽くなでるように使うのがポイントです。
特に年齢を重ねた犬や猫は、皮膚が薄くデリケートになっていることがあり、少しの刺激で赤みや出血を起こしてしまうことがあります。

「怖くてうまくできない」「じっとしてくれない」と感じたときは、無理をせず、動物病院やトリミング施設に相談するのも安心です。

 

顔やお尻まわりのトリミング|難しい部位はプロにおまかせを

目のまわりや耳の中、口元、しっぽの付け根、肛門まわりなどは、皮膚がとても薄くてデリケートな場所です。
犬や猫が敏感に感じやすい部分でもあり、少しの刺激で驚いて動いてしまうこともあります。

特に、視界が悪い状態でハサミを使うと、思わぬケガにつながるおそれがあります。
また、涙やけが出やすい犬種や耳の中に毛が入りやすいタイプの犬では、より細やかなケアが必要です。

 

<こんなときは動物病院に相談を>

・目のまわりに赤みや湿疹がある
・肛門のまわりの毛が排泄物で汚れやすい
・触られることを極端に嫌がる、じっとしていられない

このような場合には、ご自宅で無理にケアを進めず、獣医師やトリマーによる処置を検討してみてください。

デリケートな部位のお手入れは、犬や猫にとっても飼い主様にとっても負担になりやすいものです。無理をせず、安心できる方法を選んでいきましょう。

 

病院での部分ケアも選択肢に|安心してまかせられる理由とは?

ご自宅でのお手入れがうまくいかないと感じたときは、動物病院での部分ケアを取り入れてみるのも安心な方法です。
ここでは、動物病院で部分カットやケアを行うことのメリットをご紹介します。

 

専門の技術で、負担をかけずにやさしくケア
当院では、獣医師とスタッフが連携しながら、負担を最小限に抑えたケアを進めています。
無理な体勢で押さえつけるようなことはせず、リラックスできる姿勢を工夫しながら、安全に配慮した対応を心がけています。

 

トリミングとあわせて健康チェックも
毛を整えるときには、皮膚や関節、耳、爪などに異常がないか、体のチェックも行います。

・皮膚の赤みやかさぶた
・関節の動きの違和感
・耳の中のにおいや炎症
・爪の変色や変形 など

気になるサインが見つかったときは、その場で診察や検査をご提案することも可能です。
ただの「お手入れのついで」が、思わぬ早期発見につながることもあるかもしれません。

 

暴れてしまう犬や猫にも対応可能
「嫌がってじっとしてくれない」「怖がって暴れてしまう」など、思うように進められず悩まれる方もいらっしゃいます。
そんな場合でも、当院では経験豊富なスタッフがその子の様子に合わせながら、やさしく声をかけ、少しずつケアを進めていきます
犬や猫の様子を見ながら対応しますので、不安な方もどうぞ安心してご相談ください。

当院のトリミングの特徴はこちら

 

まとめ|無理のない方法で、犬や猫にやさしいケアを続けましょう

犬や猫が元気に過ごすためには、日常のお手入れがとても大切です。
とはいえ、「自分でやろうとしてもうまくできない」「途中で嫌がってしまう」など、思うように進まないこともあるかもしれません。

そんなときは、ご自身だけで頑張ろうとせず、動物病院での部分ケアも選択肢のひとつとしてご検討ください。
当院では、「ここだけ整えてほしい」「少しだけ手伝ってほしい」といったご希望にも丁寧にお応えしています。

大切なのは、犬や猫にとって負担が少なく、飼い主様にとっても続けやすい方法を見つけること。
愛犬や愛猫の性格や体調に合わせて、できることから少しずつケアを続けていきましょう。

 

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