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犬と猫の熱中症|安全に夏を楽しむために

5月からの気温上昇に伴い、犬や猫も人間と同様に熱中症のリスクが高まります。
犬や猫は全身を毛で覆われているうえに、人間のように汗をかけないため、体温調節が難しく、熱中症になりやすい傾向があります。

熱中症は発症後、症状が急速に進行する可能性があり、重篤な場合は命にかかわることもあります。そのため、愛犬や愛猫を守るためには、気温の変化に特に注意し、適切な予防措置を講じることが重要です。

今回は、犬と猫の熱中症対策について詳しく解説していきます。

■目次
1.最悪の場合のリスク
2.犬や猫の熱中症の症状
3.犬や猫の熱中症の応急処置
4.熱中症になりやすい犬種・猫種
5.犬や猫が熱中症になるケース
6.熱中症の予防方法
7.まとめ

 

最悪の場合のリスク

犬や猫が熱中症になると症状は急速に進行し、重度の場合は短時間で致命的な状態に至ることがあります。特に脳への影響が大きく、これが死に至る原因となることも少なくありません。そのため、愛犬や愛猫の異変には早急に気づき、迅速に対処することが非常に重要です。

 

犬や猫の熱中症の症状

犬や猫の熱中症の典型的な症状には以下のようなものがあります

・呼吸が荒くなる(はあはあと息をする)
・活動量が減少し、元気がなくなる
・よだれの増加
・歩行困難(よろよろと歩く)

重症化すると痙攣や血便が出て、水を飲むことすらできなくなることがあります。

 

犬や猫の熱中症の応急処置

熱中症を発症した愛犬や愛猫の命を救うため、以下のような応急処置が非常に重要です。

涼しい場所へ移動:クーラーの効いた部屋や日陰など、涼しい場所へ移動させてください。

水を与える:水を飲める場合は、たっぷりと与えてください。ただし、無理に飲ませようとすると窒息の危険があるため注意が必要です。

体を冷やす濡れたタオルや冷たいタオル、保冷剤を首、脇の下、太ももの付け根など太い血管が通る部分に置くことで冷却します。しかし、冷やし過ぎには注意し、体調を常にチェックしてください。

動物病院へ連絡:速やかに獣医師の診察を受けるため、事前に動物病院へ連絡しておきましょう。

移動中の車内では、低い温度設定でクーラーを効かせ、直射日光が当たらないようにしてください。窓を少し開けて空気の流れを良くすることも効果的です。

 

熱中症になりやすい犬種・猫種

熱中症にかかりやすい特定の犬種と猫種が存在します。
特に短頭種は、鼻腔が狭く熱を逃しにくいため、高温環境下での体温調節が特に難しくなります。
犬ではブルドッグ、パグ、シーズーなどが、猫ではペルシャ猫、エキゾチックショートヘアなどが熱中症にかかりやすいとされています。

さらに、高齢、心臓病、肥満などの動物も熱中症のリスクが高まります。

 

犬や猫が熱中症になるケース

特定の状況下では、犬や猫が熱中症になりやすくなります。
例えば水遊びの後、体が濡れた状態で放置されると、湿った毛が蒸れて体温が急上昇することがあります。
そのため、特に長毛種は注意が必要で、水遊び後はしっかりと乾かしましょう

 

熱中症の予防方法

熱中症から愛犬や愛猫を守るためには、日常的に以下のような予防措置を講じることが重要です。

エアコンの使用:愛犬や愛猫を家に残して出かける際にはエアコンなどの冷房機器をつけるようにしましょう。(真夏は皆さんエアコンを付けていますが、初夏や残暑の時期は付けていなくて熱中症になってしまうこともあります。)

タオルドライ水遊び後や雨に濡れた後は、タオルでしっかりと体を拭いて乾燥させます。

体温計の準備:動物専用の体温計を用意して定期的に体温を測定することが重要です。これにより、体温の異常を早期に察知し、適切な対処が可能になります。

水分補給:お出かけ時は、動物専用の水分補給液(スポーツドリンク)やポータブル給水器を持参し、こまめに水分補給を促しましょう。

車内に残さない車内は外気温よりもずっと高温になる可能性があるため、愛犬や愛猫を車内に絶対に残さないようにしてください。

トリミングの実施:特に暑い時期には、トリミングで毛を短くして体温調節を助けます
当院では全身バリカンをお勧めすることもありますが、犬や猫の種類や健康状態に応じて適切な長さにすることが大切です。
お出かけ前に施術を受けることで、より安全で快適に過ごすことができます。

トリミングサービスについてはこちらから

 

まとめ

季節の変わり目や気温の変化には注意し、愛犬や愛猫の健康状態をよく観察しましょう。
愛犬や愛猫の命を守るためには、熱中症の知識と適切な対策が重要です。暑くなる前に、熱中症対策を今一度確認しましょう。

 

姫路動物病院
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