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野良猫の耳先がV字にカットされているのは「さくら耳」といって、TNR活動の一環として避妊去勢手術を行った際につけられる目印です。不幸な子猫が生まれないように行っているこの活動には、地域の皆様のご理解やご協力が欠かせません。
今回は、TNR活動の重要性や助成金制度などについてご紹介していきます。

 

TNR活動について

そもそも「TNR」とは、T=Trap（捕獲）、N=Neuter（避妊去勢手術）、R=Return（元の生活場所に帰す）の頭文字をとった用語で、TNR活動は不幸な猫を減らすための活動です。

 

野良猫を捕獲するのであればそのまま保護すればいいのにと思われるかもしれませんが、いくら避妊去勢手術をしているからといって、捕獲した全ての野良猫を保護するためには、場所も人手もお金も足りません。また人嫌いな猫も多く、保護がストレスにつながるケースもあります。そのため、リリース後は地域猫として過ごせるよう、適切なエサやりなどを行って今ある命を大切に見守っていく活動も行っています。

 

TNR活動の重要性について

猫は、繁殖力が非常に高く、1年間に2〜3回の出産が可能です。
そのため、繁殖が制限されない限り、野良猫の数は急速に増加してしまうでしょう。
生態系や人間社会への影響が引き起こされることも考えられるので、こうした問題を解決するためにもTNR活動が有効です。

 

TNR活動は不幸な猫を減らすことはもちろん、地域猫と地域住民の方々との共存も大切な目的の一つです。というのも、野良猫が増えると、それだけ糞尿被害や喧嘩による騒音問題などのトラブルも増えてしまいます。
TNR活動にはリリース後の適切なエサやりだけでなく糞の処理や周辺の掃除なども含まれているため、野良猫によるさまざまな問題の解決をはかり、地域猫も地域の方々も快適に暮らせるようになります。

 

TNR活動の助成金制度とは

野良猫による諸問題は「環境問題」として捉えられているため、TNR活動に対する助成金制度を設けている自治体が多くあり、姫路市でも野良猫の避妊去勢手術に対する助成金を受け取ることが可能です。

 

姫路市の猫不妊手術助成についての詳細はこちら

 

また、当院も社会協力の一環として、野良猫に限り、特別価格にて去勢・避妊手術を行っております。もし、ご近所にさくら耳でない野良猫がいたら、ぜひ当院までお声がけください。

 

まとめ

TNR活動は猫のためだけでなく、地域の皆様が快適に暮らしていくためにも重要な活動です。もし、野良猫を見つけてさくら耳でなければ、避妊去勢手術をしていない猫たちです。野良猫の避妊去勢手術は予約制になりますので、ご近所に気になる猫がいたり野良猫を捕獲されたりした際は、ご来院の前にまずはお電話にてご連絡ください。

 

野良猫の避妊・去勢についてはこちらから

 

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